
2005/05/25(水) 17:45〜20:00 に開催された第7回東邦大学医療センター「糖尿病教室市民公開講座」に参加させていただきましたので、その模様をレポートします。
糖尿病教室(集団指導)は、専属スタッフにより毎週第1〜4火曜日に開催され、4回受講すると糖尿病療養に必須の基礎知識を習得できるよう、工夫されたものになっています。
たくさんの方に、糖尿病についての理解を深め日々の良好なコントロールを得るためにお役立ていただける様、病院内で開催の糖尿病教室は一般公開されています。受診の必要はなく、どなたでもいつからでもご参加いただけます。又、年2回「糖尿病教室市民公開講座」も実施しています。
その他にも、個人栄養指導も行っています。
→糖尿病教室へのお誘いへ
→個人栄養食事指導についてへ

糖尿病代謝内分泌センター長 芳野 原先生
高血圧症は糖尿病性腎症を悪化させる要因です。また、動脈硬化の危険因子でもあります。糖尿病の合併症予防のためにも、血圧のコントロールは重要です。
高血圧の方が血圧コントロールをするために、塩分摂取量は1日6g以下にしましょう。
平成14年の国民栄養調査の結果では、一日の食塩の平均摂取量は11.4gとなっており、かなりオーバーしているのが現状です。
食品の表示は、ナトリウムで表示されている場合がほとんどです。
表示されているナトリウム量に2.54を掛けて1000で割ると食塩量が計算できます。
例)チーズ25g中にナトリウム170mg含まれている。

170mg×2.54÷1000=0.43≒0.4(食塩)

0.4gの食塩が含まれている
食塩は、種類によって含まれるミネラル量はそれぞれ違うが、一日に使う塩の量は決まっていないので、ミネラルの多い塩を使うことで減塩の効果があるとは言えません。
あくまでも、風味付けとしていろいろな塩を使い分けることをお勧めします。
食塩は、種類によって含まれるミネラル量はそれぞれ違うが、一日に使う塩の量は決まっていないので、ミネラルの多い塩を使うことで減塩の効果があるとは言えません。
あくまでも、風味付けとしていろいろな塩を使い分けることをお勧めします。
減塩は決して難しいものではありません。少しの知識とちょっとの工夫で簡単に塩分を減らすことができます。
自分の生活パターンに合った無理のないものを選んで、まずは1g塩分を減らしましょう!!
| 減塩の実際 | これだけ減らします | 算出方法 | |
|---|---|---|---|
| (1) | ゆで卵についける塩は1回だけにする。 | 塩分1.2g減 | 皿に塩を入れ、卵を3回つける場合と比べて算出。 |
| (2) | おにぎりを作るときに塩ではなく塩水をつけてにぎる。 | 塩分0.2g減 | 1個につき塩ひとつまみをつけるところを2.5%の塩水を少量つけてにぎった場合と比べて算出。 |
| (3) | スパゲッティにパルメザンチーズをかけるのをやめる。 | 塩分0.1g減 | パルメザンチーズ小さじ1杯(2g)で算出。 |
| (4) | 寿司についている甘酢しょうがを食べるのをやめる。 | 塩分0.2g減 | 甘酢しょうが5gで算出。 |
| (5) | 赤飯にごま塩をふるのをやめる。 | 塩分0.7g減 | ごまと塩が同量のごま塩を小さじ1/2で算出。 |
| (6) | 市販のサラダについてくるドレッシングは半分残す。 | 塩分0.3g減 | フレンチドレッシング20gを半分にした場合と比べて算出。 |
| (7) | 焼きそば・お好み焼きの紅しょうがを食べるのをやめる。 | 塩分0.3g減 | 紅しょうが4gで算出 |
| (8) | ソーセージにかけるトマトケチャップをやめる。 | 塩分0.2g減 (例ホットドック) |
トマトケチャップ小さじ1杯(5g)で算出。マスタード小さじ1/2杯(3g)をやめればさらに0.1g減。 |
| (9) | 麺つゆは3口までにする。 | 塩分2.2g減 | そばやうどんの汁300mlの半量を飲んだ場合と比べて。ラーメンの汁の場合は2.4g減。 |
| (10) | めん類は乾麺ではなくゆで麺を選ぶ。 | 塩分0.5g減 | うどん乾麺100gをゆでたものと、ゆでうどん240gとを比べて算出。 |
| (11) | カレーと一緒に漬物を食べるのをやめる。 | 塩分0.8g減 | 福神漬け15gで算出。らっきょう15gでは塩分0.3g減。 |
| (12) | 塩鮭は調理前に酒に浸して塩抜きをする。 | 塩分0.9g減 | 1.8%塩分の塩鮭1切れ80g酒に1時間浸した場合の値。塩ダラなども同様に減る。 |
| (13) | 刺身のつけ醤油はだしや酢、柑橘類の果汁で割る。 | 塩分1.3g減 | 醤油大さじ1杯同量のだしあるいは酢で割った場合と比べて算出。 |
| (14) | 調味料を減塩製品に変える。 | 塩分半減 | 具体的には表示を参照。 |
| (15) | 豚カツのソースはかけないで小皿にとり、つけて食べる。 | 塩分0.3g減 | 中濃ソース大さじ1杯(18g)が小さじ2杯(12g)に経るとして算出。 |
| (16) | 食卓に調味料を置かない。 | 塩分減 | 食卓にあるとつい味を足してしまうもの。塩ひとふりで0.6g、醤油ひと差しで塩分0.4g。 |
| (17) | 酒のつまみのナッツ類は野菜スティックに変える。 | 塩分0.4g減 | 塩味ナッツ類あわせて25gを、きゅうり50gとにんじん50gに変えて塩をひとふり(0.6g)する場合と比べて算出。 |
| (18) | 漬物は市販品は食べないで手作りにする。 | 塩分0.4g減 | かぶの浅漬け30gを手作りの即席漬け30gと比べて算出。ナスのぬか漬け30gを手作りのものを比較すると塩分0.2g減。 |

終始笑いが絶えないとても和やかな雰囲気の中、約2時間半の講義があっという間に感じられました。各専門家の先生のお話は、各自のライフスタイルにあわせてすぐに実践できる生活習慣の改善方法や、日常生活で血圧を急激に上げないためのちょっとした注意点など、とても具体的でわかりやすく、皆さん熱心にメモをしながらお話に聞き入っていたのが印象的でした。楽しく講義を受けながら、確実に知識を得られる有意義な内容で、年に二回の公開講座を毎回楽しみにしている方が大勢いらっしゃるのも納得です。
