厚生労働省の「保健福祉動向調査」によると、3人に1人の方が何らかのアレルギー症状を発症しているという結果がでています。 「アトピー」発症のメカニズムにもアレルギーが関与していますが、今回はその食事療法について教えていただきました。

「アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因のあるものに生ずる、主として慢性に経過する皮膚の 湿疹病変である」(厚生省研究班)となっています。 アトピー素因とは、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎の病歴や家族暦を持つもののことをいいます。
食物アレルギーを起こしやすい食品は、卵・牛乳・大豆・米・小麦などです。この中の卵、牛乳、大豆を3大アレルゲンといいます。
仮性アレルゲンとは、偽性アレルゲンともよばれています。アレルギー反応時にでる物質をもともと
多く含んだ食物で、以下のような食品があります。
ヒスタミン・・・・ ホーレン草、茄子、トマト、えのきだけ など
セロトニン・・・・ トマト、バナナ、キウィフルーツ など
アセチルコリン・・ 筍、里芋、山芋、そば、くわい などです
これらの食品は、体調によって反応したり、しなかったりする場合もあります。
2002年4月食品衛生法改正にて本格的適用され、加工食品や食品添加物について、 特にアレルギーを起こしやすい物質の表示が義務付けされました。表示を義務付けたものは、 卵、牛乳・乳製品、小麦、そば、落花生です。その他表示が望ましいとされた「推奨食品」は19品目あります。
病院での検査(血液検査、食物除去誘発試験、皮膚テスト等)により陽性とされた食物アレルゲンを、 除去する食事療法を行います。除去食療法を行うに当たっては、発育、発達、栄養状態を注意しながら行う ことが重要です。また、食物除去による精神的不安やアレルギー食品等購入の経済的問題、集団における食 生活などの社会的問題等も考慮する必要もあります。
完全除去食とは、アレルゲンとなる食品はもちろん除去し、それを含む加工食品、 調理器具に付着、微量の混入を含むすべてを除去する方法です。部分除去食とは、症状が ひどくなる必要最小限の食品にかぎり除去をおこなう方法です。
今回は林先生の専門領域である「アトピーの食事療法」について、わかりやすく教えていただきました。 「卵なしハンバーグ野菜あんかけ」、本当においしそうですね。皆様のQOL(Quality Of Life)向上にお役に立ていただけたら幸いです。