
ビタミンCといえば「美容・美白のビタミン」として人気があるおなじみのビタミンですが、その理由はコラーゲンにあります。コラーゲンは細胞同士をくっつける「のり」のような役目をしています。コラーゲンが十分であれば細胞と細胞がしっかりつながっていて、細胞間物質として体の防御機能を強くし、骨の強化にも役立っています。細胞と細胞がしっかりつながっていると皮下出血も起きにくくなり、傷を負ったときの回復もはやく、また、プリプリのハリのある肌を保つことができシワなどを防いでくれます。このコラーゲンの生成と保持にビタミンCが不可欠なのです。また、ビタミンCは無色のメラノーゲンが紫外線でメラニン色素に変わるのを防ぐ働きがあり、シミ・ソバカスの予防にも効果があるため、女性は積極的にとるのがオススメのビタミンです。その他に、白血球の働きを助け免疫力を高めて風邪を予防したり、胃がんの原因であるニトロソアミンの生成を抑制、他にはストレスに立ち向かうホルモン「アドレナリン」の生成、抗酸化作用など多くの機能性を持っている成分です。
古代エジプト時代のパピルスにも記録が残っているほど、人間を長い間悩ませてきたのが「壊血病」です。壊血病は欠陥がもろくなって、歯ぐきや内臓などの体のあちこちで出血が起き、骨ももろくなり死にいたる病気です。昔の遠洋航海の船乗りたちは新鮮な野菜、果物が不足し、極度にビタミンCが欠乏した状態になり、壊血病になっていました。この壊血病の原因はビタミンC不足によるコラーゲンの生成不完全に由来することが分かり、ビタミンCを摂ることで防ぐことができるようになりました。
精神的なイライラや病気、怪我、環境の変化など、私達の周りにはストレスがたくさんあります。人間はストレスを感じると心臓はドキドキ、血流も早くなり血糖値を上げてストレスに対抗するエネルギーを作り出します。この働きは副腎から分泌される抗ストレスホルモンの作用によるもの。副腎では体内で最も多くビタミンCを蓄えていて、ストレスを受けると「アドレナリン」という抗ストレスホルモンを作ります。このアドレナリン作りにビタミンCが大量に使われることがわかっています。ストレスを感じていると思う人は、通常より多くのビタミンCを摂ることを心がけてください。
ビタミンCはとてもデリケートで、水、熱、光、酸素、タバコにも弱く壊れやすい存在です。加熱調理はもちろん、店先で日光に照らされたり、水につけられて売られている野菜はビタミンCが減少しているのです。他にはタバコを吸うと体内のビタミンCが減少したり、アルコールがビタミンCの吸収を阻害、激しい運動や肉体労働をするとビタミンCは汗とともに排出されます。このような人は普段から積極的にビタミンCを摂るように心がけましょう。その時に注意してほしいのが、ビタミンCの摂取方法。ビタミンCは一気に大量にとっても、体内ですべてが吸収されるわけではなく、吸収されなかったものは体外に排出されてしまうので、毎食摂るようにこころがけましょう。