
バックウィート(そばの実)は、私たち日本人になじみの深い穀類の一つですが、そばが現代のような麺として加工されたのは江戸時代中期から後期にかけてと、意外に遅かったようです。
日本ではなじみが浅いですが、茹でただけでもつぶつぶパスタとして楽しめますし、炊きあげるとひき肉感覚で色んなお料理に利用できます。
栄養的な特長として、低温でデンプンがアルファ化するため、あまり加熱しなくても食べる事ができます。また消化のよいグロブリンたんぱく質を多く含み、一般の穀類に少ないリジン、トリプトファン、スレオニン、シスチンといったアミノ酸を多く含みます。そのためアミノ酸のバランスのよさを数値化した「アミノ酸スコア」をみると植物性食品の中で最も高いグループに属しています。そばたんぱく質にはコレステロールを低下させる効果があることも報告されています。
また毛細血管の柔軟性を保ち、動脈硬化や高血圧、虚血性心疾患や脳血管障害、前立腺ガン、骨粗鬆症などを予防する「ルチン」が多く含まれている事でも有名です。
そばに含まれる成分で筆頭に上げられるのがルチンですが、穀類にはそばにしか含まれていない特殊な成分です。ルチンには毛細血管を強化し、動脈硬化や脳卒中を防ぐ作用、血圧を降下させる作用があります。
また、膵臓を守り、インスリンの分泌を促すため、糖尿病の予防と抑制にも役立ちます。
赤ワインなどで話題になったポリフェノール、実は、そばにも含まれています。ポリフェノールには、様々な病気を引き起こす活性酸素を除去する効果があります。悪玉コレステロールの発生を防いだり、血管を丈夫にしたり、脳の記憶細胞を活性化させたりなどと、効果は絶大。特に、そばに含まれるそばポリフェノールは、脳の記憶細胞が死滅するのを防ぎ、物忘れを防止してくれる効果が高いのです。
他の穀類に比べ、そばにはたんぱく質が多く含まれています。体に必要な必須アミノ酸量を数値化したアミノ酸スコアは、白米は61、小麦粉は42です。
それに対して、そばのアミノ酸スコアは92。「畑の肉」と呼ばれる大豆に匹敵する値を持っています。
そんなそばは「畑の牛肉」とも呼ばれることもあるそうです。
そばには白米に比べて2.5倍もの食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整えてくれます。毎日食べれば、便秘解消にも効果があらわれることでしょう。