
皮膚は太陽光線や、気温、湿度、ホコリや汚れなどから私達の身体を守ってくれている存在です。その構造を詳しく見てみると、皮膚は「表皮」と「真皮」からなり、それを皮下組織が支えています。「表皮」は皮膚の最も外側にある薄い膜ですが、さらに「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」に分けることができます。その中でも、「角質層」は体内と外界を分ける膜であり、保湿機能とバリア機能という2つの重要な役割があります。セラミドは角質と角質の細胞をつなぐ角質細胞間脂質の約50%を占める成分です。角質間細胞ではセラミドの分子が一定の方向に隙間なく並び、積み重なった層状構造を形成し、その層間に水分が保持されていると考えられます。(ラメラ構造 図)セラミドがこのラメラ構造を形成することで、角質層は保湿機能とバリア機能を発揮することができるのです。表皮のセラミド含量は年齢とともに減少し、減少すると表皮の保水能力やバリア機能も低下して、シワや肌荒れの原因となります。
年齢が進むにつれ乾燥肌に悩む人は多いと思います。そんな方に朗報があります。
22歳〜51歳の23名にセラミド素材(グルコシドセラミド0.6mg、1.2mg)を各々21日間1日1回経口摂取させたところ、角質層の水分量が3週間で通常と比べて、0.6mg摂取では約2倍、1.2mg摂取では約3倍に増加したことが報告されています。その他、肌のキメが改善するという結果も報告されており、年齢とともに減ってくるセラミドを外部から取り入れることによって、お肌の状態を若々しく保つことができそうです。
セラミドは角質細胞をつなぐ角質細胞間脂質の約50%を占めており、角質層を潤いで守り、肌にハリを与えたり、肌のバリア機能として肌トラブルを抑えたりします。セラミドが少なくなると、細胞と細胞の間に隙間ができて、そこから水分が放出され乾燥肌になってしまいます。又、外界からの刺激も受けやすくなり、肌トラブルの原因にもなります。

アトピー性皮膚炎はアレルゲンが誘因となって発症する皮膚炎ですが、近年、非アレルギーな側面もあることがわかってきました。炎症を起こしていない部位でもバリア機能が低下している場合が多いことも分かり、これがアトピー性皮膚炎が再発する原因の1つであると注目されています。バリア機能が低下するとアレルゲンが皮膚に容易に侵入しやすくなるだけではなく、温熱、発汗、衣服などの刺激に対して過敏に反応してしまいます。この刺激がかゆみを誘発し、掻いてしまうことで皮膚が傷つき、さらにバリア機能が低下するといった悪循環を繰り返し、皮膚炎の再発を助長していると言われています。