
キヌアはアカザ科アカザ属の植物で、ほうれん草やトンブリと近縁の植物です。1年草で1m前後に育ち、直径2〜3mmの赤・緑または紫の種子をたくさんつけます(1房に250〜500個)。
この種子を脱穀し、食用とします。脱穀された種子は白く丸い粒になります。
形状はアワやキビに似ていますが、他の穀物に比べると、たんぱく質や食物繊維・鉄分・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルや、必須アミノ酸のリジン・トリプトファンを豊富に含んでいます。その高い栄養価からNASAは宇宙食の候補として検討を始め、1993年と1996年の2度にわたり成果を発表しています。そして「21世紀の主要食」と形容したのをきっかけに欧米諸国では自然食品として注目されています。
キヌアの果皮にはサポニンが多く含まれており、血糖の急激な上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果がある一方、赤血球を破壊する性質があるので、食する際には十分な水洗いと加熱が必要となります。

アミノ酸スコア
私たちが体にとり入れる好ましいアミノ酸バランスは国際機構(FAO/WHO/UNU)によって定義されています。
このパターンと比較して点数化し、一番数字の低いものがアミノ酸スコアになります。100に近いほどバランスよくアミノ酸が体にとり入れやすいと言われています。
アンデス地方では古代インカ帝国時代より「母なる穀物」として大切に食べられてきた穀物、キヌア。実は、日本に渡来してきたのは大正時代でした。しかし、当時は研究用に栽培される程度だったそうです。その後、1980年代に一度注目を集めますが、その頃は健康志向があまり高くなく、一般にはあまり普及しなかったようです。
最近ではNASAが宇宙食候補として検討を始め、「21世紀の主要食」と形容された事で欧米諸国では自然食品として注目を集めています。
キヌアは他の穀類に比べて、たんぱく質、食物繊維、ミネラル(鉄・カルシウム)、ビタミン(E・B1・B2・ナイアシン)が豊富です。精白米と比べると、たんぱく質は2倍、食物繊維は16倍、鉄分は19倍、カルシウムは6倍と栄養価が優れています。
現代の乱れがちな食生活で不足している栄養素を補えるキヌアは、自然のサプリメントと言っても過言ではない?!
様々な栄養素が含まれるキヌアですが、有用な効果を示してくれるのはその栄養素だけではありません。キヌアの果皮にはサポニンという物質が含まれており、急激な血糖の上昇を抑えたり、血管についたコレステロールを除去したり、血中脂質を低減させる働きがあると言われています。
サポニンを多量に摂取すると有害性があるとも言われていますが、生食を避け、十分な水洗いと加熱調理することで安心してお召し上がりいただけます。
豊富な栄養素とサポニン効果で上手にメタボリックシンドロームを予防してみてはいかがでしょう?