
「甜=甘い」という意味があり、ほのかな甘さのあるお茶を総称して甜茶と呼んでいます。中国南部にある広西壮族自治区を中心に古くから嗜好品や健康茶として愛飲されている中国茶です。中国で『甜茶』と
呼ばれるお茶は4種類(アカネ科「牛白藤(ギュウハクトウ)」・ユキノシタ科「臘蓮繍球(ロウレンシュウキュウ)」・ブナ科「多穂柯(タスイカ)」・バラ科「甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)」)
ありますが、その中でもバラ科キイチゴ族の「甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)」は、強い抗アレルギー作用・抗炎症作用があり、花粉症などのアレルギー症状に効果があることが報告され、注目を集めています。
「甜葉懸鈎子」に含まれる甜茶ポリフェノールは「GOD型エラジタンニン」で、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制する作用を持っており、アレルギーを引き起こす原因となる化学物質「ヒスタミン」を抑制する
働きがあります。これによってアレルギー症状をやわらげると考えられています。また、炎症を起こす原因物質である「プロスタグランジン」という化学伝達物質の生成に必要な「シクロオキシゲナーゼ」の活性を
阻害する作用により、炎症をおさえる効果も確認されています。
日本語の「甘い」という言葉は、「甘いささやき」とか「娘に甘いお父さん」など、味覚以外の意味でも使われます。中国語も同じで、「甜」は「うれしい」「やさしい」「しあわせ」などの気持ちがこめられている言葉です。
甘いお茶の甜茶は「おめでたいお茶」「幸福を呼ぶお茶」と考えられ、中国の一大イベントである旧正月の“春節”に「幸せな一年が過ごせますように」との願いをこめて甜茶を飲む風習が現在でも生きています。それから、
甜茶に用いられるバラ科の「甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)」の実は食用にもされていて、この実を好きな異性にプレゼントするとプロポーズの意味があり、相手が食べてくれたらプロポーズにOKしてくれたことになる…
という、とっても素敵な植物でもあります。
甜茶はつらい花粉症を和らげてくれるのですから、私達日本人にとってもまさに「幸福を呼ぶお茶」ですよね。
「お砂糖を入れたの!?」と、初めて甜茶を飲んだ人は必ずびっくりします。甜茶の茶葉は、摘み取った葉を熱湯につけてから取り出し、干したものを煎って作ります。このとき茶葉を漬けた熱湯には甘味成分が溶け出しているので、 中国の人達はその中に餅米をつけておいて、甘い餅やちまきを作っているそうです。とっても甘いので、ダイエットしている方や糖尿病の方はちょっと心配になるかもしれませんが、この天然の甘味の成分はノンカロリーなのでいく ら飲んでも太りません。さらにうれしいことに、甜茶にはカフェインが含まれていないので、寝る前に飲んでも大丈夫。ダイエット中に甘い物が食べたい誘惑にかられた時も、あま〜い甜茶を飲んでしのげば、ストレスもたまらず、 楽しくダイエットができます。「良薬口に苦し」というように、健康茶=まずいというイメージがある方も多いと思いますが、甜茶は甘くておいしいのに体にもいい、さらにノンカロリーという、「健康になりたいけどつらい思いは したくない」というわががまな現代人にぴったりのお茶です。
甜茶はお茶として飲むのが一番ポピュラーですが、いつでもどこでも手軽に食べれる甜茶飴など、様々な商品が店頭に並ぶようになってきました。でも、一番効果が期待できるのは、やっぱり「甜茶エキス」です。甜茶の有効成分を 凝縮したエキスなので、お茶のようにたくさん飲む必要がなく、効率的。今年の春は甜茶エキスを効率良くとって、花粉の季節を乗り越えましょう!!