
香ばしい香りで親しまれている“ハトムギ茶”の原料であるハトムギは、中国南部(福建省や河北省)や東南アジア(ベトナムやタイ)を原産地とするイネ科の植物です。
ハトムギの種の殻を除いて乾燥したものが、漢方薬の「ヨクイニン」で、消炎鎮痛剤として古くから使用されています。
また、ハトムギは栄養価が非常に高く、たんぱく質、カルシウム、鉄、カリウム、ビタミンB1などの成分を豊富に含んでいます。特に、良質のたんぱく質を含んでいるため、
新陳代謝を活発にする働きがほかの穀物よりも高く、ハトムギが肌荒れや吹き出物などの肌トラブルに効くのは、このためだと考えられています。
さらに、ハトムギには利尿作用があることから、むくみなどの症状に効果的に働き、神経痛やリウマチによるこわばりを和らげるといった相乗効果も期待できます。
中国医学書では、体内にたまった余分な水分のことを「水毒」とか「邪湿」などといって、様々な障害を引きおこす原因だと考え、皮膚のトラブルも「水毒」の障害の1つになっています。
その昔、ハトムギは、皮膚を美しくする薬効がある美容食として、中国の宮廷料理にしばしば登場していました。
ハトムギには利尿作用があり、体内にたまった余分な水分「水毒」を体外に排出する働きがあります。この利尿作用のおかげで、腎臓の働きが活発になり、その相乗効果で、ホルモンの分泌が円滑になり、
結果的に皮膚に潤いとツヤを与えてくれます。これがハトムギが「美容食」といわれる理由の一つです。今流行の「毒素排出デトックス」。中国ではかなり昔から実践されていたのです。
便秘は美肌の大敵です!!便秘によって大腸に“足止め”をくらった老廃物は肌荒れや吹き出物として肌表面にも悪影響を及ぼします。こうした便秘症にハトムギはとても効果があります。
食物繊維が便通をうながすことはよく知られていますが、ハトムギには食物繊維がたっぷり含まれており、精白米に比べると、その含有量はなんと8倍!! その他、「けんひ作用」といって
胃腸の働きを強くする効果もあり、胃腸の働きが弱っているために便秘している方にも、ハトムギは効果的です。ハトムギを常食していると、いつの間にか自然に便秘をしなくなってきます。
老廃物を体内にためこむこともなくなり、皮膚のトラブルもめでたく解消されるという仕組みです。
美容にも健康にもいいハトムギですが、ただ1つだけ、注意点があります。それは、妊娠中の女性がハトムギを多量に常用すると流産しやすくなるというものです。漢方では、ハトムギは、
体内にある余分なものを排出する働きがあるとされており、それが腫瘍や体にとっての有害物質だったら都合よいのですが、赤ちゃんとなると大変です。ハトムギを飲んだらすぐに流産という
ことは決してありませんが、念のため、妊娠中はハトムギの多用は避けるのが無難でしょう。ハトムギはホルモンの働きを活発にする作用や子宮のむくみを解消する作用、男性の精子の働きを
活発にする作用があるので、赤ちゃんができるまでは積極的に摂って、できたら一時中止するのがベストです。