健康辞典「栄養成分のこと」

‘今日摘んでも明日には新しい芽がでる’といわれるほどの旺盛な生命力を持つ「あした葉」は八丈島を原産地とし、房総半島、三浦半島、伊豆諸島を中心とした太平洋岸に自生するセリ科シシウド属に属する日本固有の大型多年生草本です。地元では食用野菜あるいは民間薬として利用されています。
あした葉は、根、茎、葉に多量の黄色い汁を含んでいて、その主成分は黄色色素成分のカルコン類であることが判明しました。これはあした葉以外のセリ科にみられない特有のもので他植物との区別ができます。また、この特有のカルコン類には血小板凝集抑制作用等の様々な生理活性作用を有することが報告されています。
あした葉にはたくさんの栄養が含まれています。
とり目(薄暗い中では見えにくい症状)予防にいいカロテンも、骨粗しょう症予防にいいカルシウムも豊富に含まれています。さらに食物繊維に至っては、なんとほうれん草の2倍も含まれています。ビタミンBは疲れを吹き飛ばし、ビタミンCはシミ・ソバカスを退治し、蛋白質は骨や筋肉を作るエネルギー源になってくれます。
栄養たっぷりのあした葉で健康な毎日を送りましょう。
古くから薬用としても利用されてきたあした葉の原産地である伊豆諸島では、あした葉の薬効に対する言い伝えが伝わっています。いくつか紹介します。
あした葉の属名を「Angelica」(アンゲリカ)といい、ラテン語の「angel(天使)」を意味しています。
栽培して三年目の秋に白い花を沢山つけますが、その花の咲き方が天使の頭の上にのっているリングに似ているという説と、同じ属の植物に薬用とされるものが多いため、これはきっと天使がくれた贈り物だという説など、その名前の由来には色々な説があるようです。