健康辞典「栄養成分のこと」

GABAはγ-アミノ酪酸というアミノ酸の一種で、動物(動物や哺乳類など)や植物(茶葉、大根の葉など)に広く分布し、日常の食生活の中で自然に摂取されてきました。
ヒトの体内では、脳や脊髄にも存在する神経伝達物質の一つで、主に中枢神経系に存在するほか、腸管などの抹消神経組織にも存在することが知られています。GABAは神経伝達電子を放つシナプス前膜から放出され、後膜の膜上にあるGABA受容体蛋白質と結合して作用を発揮します。
GABAは種子の胚芽部分に多く含まれ、特に、発芽する際の発芽玄米等に多く含まれます。
GABAには、血管を拡張する働きや、腎臓の機能を活発にし、利尿作用を促して塩分の排出を助けるという働きなどによって、血圧を下げる効果があります。昔から高血圧に効くとして民間療法で使われてきた「シュロの花穂」も漢方の「オオギ」も実はそれらに含まれるGABAの効果によって血圧が下がっていたということが明らかになっています。
GABAというと、発芽玄米に多く含まれることは有名ですが、実はメロン(特に温室メロン)にも多く含まれているのはご存知ですか?
食後のデザートのメロン。あれは単に口をさっぱりさせるだけでなく、塩分やカロリーの多いごちそうによって血圧が上がるのを予防する働きもあったのですね。
たくさんの研究や臨床実験により、GABAを摂取することで成長ホルモン値が高まることが実証されています。成長ホルモンには、その名の通り体の成長を促す役割、具体的には、骨を伸ばし、筋肉を作る作用があり、分泌されるのは運動後と睡眠中です。運動すると筋肉が作られるのはなんとなく納得できると思いますが、実は、成長ホルモンが一番分泌されるのは睡眠中。つまり、一日のうちで最も筋肉が作られている時間帯は体を休めている睡眠中なのです。
気持ちおだやか成分GABAによりリラックスして眠ることにより、体の疲労もばっちり回復し、さらに成長ホルモン向上効果で引き締まった筋肉も手に入れることができます。トレーニングしているように見えないのになんでそんなにいい体しているの??と聞かれる日も近いかも?!
歩行者用の吊り橋としては日本最長の、奈良の「谷瀬の吊り橋」(高さ54m、長さ297m)を、高所恐怖症の男女8人に、風の強い日に渡ってもらい、ストレスの度合いを調べたという実験があります。その結果、そのまま渡った場合よりも、渡る1時間前にGABAを1g飲んで渡った場合のほうが、ストレスがかなり軽減されたというデータがでました。このことから、GGABAには精神安定作用があることがよくわかります。GABAは、不安を和らげてくれる「癒しの物質」といえます。
ちょっとしたプレッシャーでミスが多くなったりパニックになってしまったり…といった心当たりのあるあなたは、もしかするとGABAが足りていないのかもしれません。