健康辞典「栄養成分のこと」

南欧に多く生息するキョウチクトウ科の多年生植物“ヒメツルニチニチソウ”の抽出成分で、古くから伝統的にハーブティーとして物忘れなどに悩む人に利用されてきました。その抽出物は記憶、集中力、痴呆、耳鳴り、視覚、憂鬱等の神経・精神症状を向上することが科学的に証明されています。
イチョウ葉エキスと同じく、ビンカマイナーエキスもヨーロッパでは一般用医薬品(OTC)や医療用医薬品(OxybralSR、VINCA30retardなど)として販売されています。
なおビンカマイナーの主要成分はビンカミンと呼ばれる物質で、自然界でビンカミン成分を含む物質はヒメツルニチニチソウだけです。
神経伝達物質には、アセチルコリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、セロトニンなどが存在します。この中でアセチルコリンは記憶あるいは痴呆と非常に深い関わりを持ち、アルツハイマー症患者の脳内ではこの物質が少なかったことが確認されています。
主要成分であるビンカミンには、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)を抑制する働きがあり、アセチルコリンの減少を防ぎます。
ビンカマイナーについて興味深い報告があります。この報告は1996年に、健康な男女のボランティア194名の若年層(19〜23歳)と高齢層(60〜69歳)を対象とした知的能力に関するものです。
評価方法にはSCAG(Sandoz Clinical Assesment Gariatric)と小知能状態試験が用いられ、それぞれビンカマイナーの摂取による記憶力への影響を計測しています。
その結果、若年層で51.5%、高齢層では29.2%の記憶力の向上がみられました。このことから高齢者の痴呆症予防ばかりではなく、若年層に対しても記憶力向上が期待できることを示唆しています。
OTCや医療用医薬品 (OxybralSR) |
(VINCA30retard) |