健康辞典「栄養成分のこと」

OPCは、1947年にフランスの高名な化学者で当時ケベック大学客員教授のジャック・マスケリエ氏(ボルドー大学医学部名誉教授)が、ピーナツの薄皮から分離し命名した無色の天然植物性成分です。
化学的にはポリフェノールのグループに属し、その構造はカテキンが 2〜5個重合したものを指します。今では赤ワイン、ブドウの種子、松の樹皮に含まれることが知られています。
通常、食事とともに摂取されたポリフェノールのほとんどは、腸管膜を通過せず腸内細菌により分解されます。しかし、OPCは腸間膜で吸収されやすく、また腸内細菌により分解されにくいとされています。そのため生理活性が非常に高く、毛細血管の保護や活性酵素の除去に大きく貢献します。
また抗酸化力はビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍と非常に高いことが確認されています。
OPC(Oligomeric proanthocyanidin)は、1947年にポリフェノール中の強力な抗酸化物質として発見されました。
最近、強力な抗酸化作用を持つものとして、フラバンジェノール(Flavangenol)※1やピクノジェノール(Pycnogenol)※2などをよく耳にしますが、どちらもフランス海岸松樹皮から抽出されたポリフェノール群をさす登録商標です。
それぞれ抽出等が異なるためOPCの含有量や成分組成が異なりますが、主要活性成分はOPC以外のなにものでもありません。
※1: Horphag Research社(スイス)の商標登録
※2:東洋新薬M(日本)の登録商標
先進諸国では高脂肪食が原因となる動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などが死亡原因の上位を占めています。
しかし、フランスやイタリアなどでは、高脂肪食を好むにもかかわらず、虚血性疾患による死亡率が低いことが知られており、「フレンチパラドックス(フランスの矛盾)」と呼ばれています。この謎を解く鍵として、フランス人が世界一の消費量を誇る赤ワインが注目されました。
ご存知の通り、赤ワインは白ワインと異なり、皮や種子を取り除かずに発酵させてつくられるため、多くのポリフェノールを含んでいます。このポリフェノールには強い抗酸化力があり、特にカテキン類が複数個縮合したプロアントシアニジン(proanthocyanidin)が、悪玉コレステロールの酸化変性を阻止することで動脈硬化が予防されるのではないかと考えられています。