健康辞典「栄養成分のこと」

ホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる黄色い色素が「ルテイン」です。
ルテインはカロテノイドのひとつで高い抗酸化作用を持ち、私たちの目の水晶体や網膜の黄斑部に多く含まれています。紫外線などの光による酸化ストレスによって生じる活性酸素から目を守り、不足すると、水晶体では白内障、黄斑部では加齢性黄斑変性症といった眼疾患につながる事が報告されています。
さらに目ばかりではなく、心臓やお肌の健康にも役立つことがわかってきました。
日本では、あまり耳慣れない病名ですが、加齢にともなって生じる視覚障害のひとつで、網膜黄斑部の障害により、見ようとする視界の中心部分が見えにくくなります。特に60歳以上の高齢者に多くみられ、アメリカでは65歳以上の盲人の失明原因第1位となっています。
初期症状としては「視界がゆがんでみえる」「急激な視力低下」などがあります。治療方法としては薬物療法やレーザー光凝固などがありますが、現在のところ病気の進行を抑えるだけで、失われた視界を改善することはできません。つまり予防が一番大切であるといえます。
1日6mg以上のルテインを摂取することで、加齢性黄班変性発症を57%低下させるという臨床試験の結果も認められています。
ルテインには紫外線による皮ふガンを予防する作用もあります。シミ・ソバカスなどの原因となる紫外線の光のダメージから皮ふを守り、皮ふの健康にとって重要な役割を果たすのです。
偏った食生活、光の曝露量(ばくろりょう)の拡大、ストレスなどによって年齢を問わずリスクが高まってきていますので、普段の食事の中で積極的に緑黄色野菜を食べることをお勧めします。
ルテインを多く含む食品