健康辞典「病気のこと」
高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が、正常値より常に高い状態をいいます。
脂肪やコレステロールは体に悪いものととられがちですが、私たちの体の中でエネルギーとして働いたり、細胞を作ったりする大切な栄養素の1つです。ただ、度を過ぎた摂取により病気を引き起こし、悪さをするわけです。
自 覚症状があまりないため、健康診断などを受けていない人にとっては、なじみの薄い病気といえます。しかし、放っておくと血管に余分なコレステロールが沈着 し、硬くなって血管の中を狭くしていきます。これを動脈硬化といい、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞など様々な病気の原因となります。
遺伝的な体質
肥満や糖尿病などと同様に遺伝的な体質は関係しているようですが、その体質を持っていたとしても、食事習慣や運動習慣などにより必ずしも発症するものではありません。家族に高脂血症と診断されている方がいる場合は、食事や運動に少し気をつけてみましょう。
食べ過ぎや運動不足などによる肥満
高脂血症の1番の原因です。消費されるエネルギーが少ない為、血液中に脂質があふれている状態です。
長期の飲酒
お酒はエネルギーはありますが、他の栄養が含まれていない為、どうしても他の食べ物を多く食べてしまいエネルギー過多になってしまいます。
他の疾患による影響
糖尿病のコントロール失敗、腎臓病や甲状腺機能低下など。
更年期にあたる女性
ホルモンの影響により高脂血症になりやすい状態になってしまいます。この時期に当る方は食事の摂取のしかた、運動など充分に注意が必要です。
高脂血症には目立った自覚症状がないため、血液検査を頼りにする以外ありません。定期的に健康診断を受け、血中脂質を測定しておきましょう。
| 血中脂質の正常値 | |
|---|---|
| 総コレステロール (TC、T-Cho) |
130〜220 r/dL |
| HDLコレステロール (HDL-C) |
男性:37〜57 r/dL 女性:36〜70 r/dL |
| LDLコレステロール (LDL-C) |
55〜130mg/dL |
| 中性脂肪 (TG) |
55〜150mg/dL |
コレステロールにはLDLコレステロールとHDLコレステロールがあります。このLDL、HDLというのは血液の中でコレステロールを運ぶ為のトラックのような働きをするもので、LDLは肝臓から末梢へ、HDLは末梢から肝臓へコレステロールを運ぶ働きをしています。ですから、HDLコレステロールが低く、LDLコレステロールが高いと末梢に運ばれたコレステロールが肝臓にもどりにくい為、動脈硬化を起こしやすくなります。
高脂血症の人は食べ過ぎや肥満の傾向にある場合が多いため、まず1日の食事エネルギーを適切にすることが大切です。